2026年度 がん患者支援活動助成 ー希望をともに育むプロジェクトー/公益財団法人日本対がん協会

助成団体公益財団法人日本対がん協会
助成事業名2026年度 がん患者支援活動助成 ー希望をともに育むプロジェクトー
助成対象=助成の趣旨=
 私たち公益財団法人日本対がん協会は、がん患者さん・ご家族への支援活動への助成を、新たな形でスタートします。最長 3 年間の継続助成金に加え、活動の遂行力や団体力の強化を後押しする伴走支援にもより力を入れ、団体の中長期的な活動の発展を支えてまいります。
 これまでの助成の機会を通じて、私たちは実感したことがあります。それは、ひとつの活動が社会に根づき、そこから支援の輪が広がっていくことで、がんになっても、一人ひとりが希望をもって生きることのできる社会につながっていくということです。
 がんを取り巻く問題の解決には、時間がかかることもあります。だからこそ、中長期での視点を持って継続的に活動に取り組む力と、それを支え合うネットワークが必要です。私たちは、助成団体の皆さんと「助成する側・助成される側」という関係を越えて、最長 3 年間という時間を共に歩み、学びあえるパートナーとして、協力していけることを願っています。
 がんになっても希望をもって生きることのできる社会へ。ともに、その未来を育み築いていきましょう。

☆この助成の特徴☆
(1) 資金的支援(助成金)に加えて、助成活動の円滑な実施や団体の成長をサポートする伴走型の支援もあることが大きな特徴です。
(2) 最長 3 年間にわたる継続助成を通じて、団体の皆さんが中長期の視点で活動計画を立て、実践し、成果が広がるプロセスを応援します。
(3) 助成 3 年目には助成額が最大 100 万円まで増額するステップアップ方式の助成で、活動の広がりや深まりに合わせて、さらなる発展を応援します。

☆助成対象となる活動☆
次の要件を満たす活動を対象とします。
(1) 日本国内の、がん患者・家族の支援を推し進めるための活動
(2) 新たな活動の立ち上げ、または既存の活動の拡充を図るもの
※日本対がん協会「がんアドボケート活動助成」の過去の採択団体については、「新たな活動の立ち上げ」に限り、対象とします。
※日本対がん協会との共同主催の活動は、対象外とします。

特に、以下のテーマの活動を重点的に募集します。
⚫ 多様な背景から取り残されがちながん患者・家族への支援(例:地域格差・経済格差・属性による不利益、高齢のがん患者、障がいのあるがん患者、ヤングケアラー等)
⚫ 希少がんに関する認知度の向上と理解の促進
⚫ がん患者・家族の QOL(生活の質)の向上を目指す活動
⚫ 喪失と向き合う人に寄り添うグリーフケアの普及・啓発、支援の場・仕組みづくり
⚫ 若年層を対象とした「がんとの共生」への意識を育む活動(がん教育の推進)

☆助成対象となる団体☆
次の要件を満たす団体を対象とします。
民間の担い手が成果を出し、社会活動が広がることを目指すという本助成事業の趣旨を踏まえ、一定の活動実績があった上で、その成長・発展を目指す段階にある団体を対象として想定しています。
(1) 日本国内で活動する民間の非営利団体(NPO 法人、任意団体等)。法人格は問いません。
(2) 2 年以上の活動実績がある団体
(3) 前年度の団体の活動報告と会計報告を提出することができる団体
(4) 申請する助成活動に複数名で取り組むことができる団体
(5) 「助成団体に求められる義務」(本募集要項 P.6 )に同意いただける団体
*要件を満たさない場合も、相当する活動実績を有する団体には申請を認める場合もあります。事前にお問い合わせください。
【助成対象とならない団体】
・ 営利目的の団体
・ 医療機関が運営を行う団体
・ 企業の CSR(社会貢献活動)の一環で設置された団体
・ 政治、宗教活動を主たる目的とする活動団体
・ 反社会的勢力および反社会的勢力と密接な関係にある団体
・ 特定の治療法(科学的根拠の乏しい治療方法や特定の治療方法のみを正当とする立場)を強く支持・推奨し、広く中立的な情報提供や支援を目的としていない団体
・ 日本対がん協会の理事、監事、評議員が所属する団体( https://bit.ly/47crPws )
・ 本助成事業の審査委員が所属する団体。ここでいう「所属する」とは、給与等の支払いに限らず、理事・評議員等の役職に就いている場合も含みます。

* 申請団体に期待すること *
● 当事者視点:がん患者やその家族の立場に立ち、ニーズや声を大切にしながら活動を進める視点。そのために必要な知識やスキルを学び成長する熱意があること。
● チャレンジ精神:行政や医療機関では対応しきれない課題解決への挑戦や、創意工夫のある革新的な仕組みづくりへの姿勢があること。
● 「その先」を見据えた姿勢:助成期間終了が「終わり」ではなく「通過点」となるような、中長期的な視点で課題に取り組む姿勢があること。
※ 本助成における「当事者」とは、がんの直接の影響を受ける方々(がん患者、がん経験者、家族・パート
ナー等)を指します。

☆助成期間☆
・ 助成期間:2026 年 4 月 1 日(水)~2029 年 3 月 31 日(土)まで
助成金額・ 1 団体あたりの年間最大助成額:1 年目 50 万円、2 年目 50 万円、3 年目 100 万円 ・ 採択団体数:最大 5 団体(予定)
助成内容等【ご留意いただきたいこと】
・ 3 年間の継続を確約する助成ではありません。毎年の審査を経て助成の継続を決定します。
・ 助成金額は年度ごとに、申請される活動計画、収支予算、前年度の成果を審査の上決定します。
・ 2 年目の継続助成への申請は 2026 年 12 月中旬頃までに提出いただきます。2 年目の申請にあたっては 1 年目の活動の前半 6 か月間に、ある程度の成果を出せる活動計画が必要です。
・ 本助成活動により剰余金(利益)が発生した場合は、翌年度の助成活動に活用いただきます。
・ 使用しきれていない助成金が発生した場合は、助成終了後に返還いただきます。

☆伴走支援☆
助成団体が活動を通して実現したいことを成し遂げるために、以下の伴走支援を予定しています。
(1) 「合同勉強会」での実践的な学びで、活動の基盤を強化中長期的な視点での活動や、団体の円滑な運営をサポートすることを目的に開催します。専門性のある講師のもと、他団体とともに学び合える機会です。
・回数: 年 8 回想定(合同勉強会 4 回+約 3 週間後の振り返り会 4 回)
・時期: 4 月~9 月、12 月、1 月を予定。第 1 回は 4 月 18 日(土)午後開催。
・会場: 第 1 回のみ対面にて、東京都中央区の会場で開催します(キックオフミーティングも同日開催)。第 2 回以降はオンライン開催です。
・参加人数: 各回 1 団体あたり 5 名までご参加いただけます。各回 1 名以上ご参加ください。
※ 第 1 回の開催会場までの旅費交通費は、各団体 2 名まで支給します(規定あり)
※ 当日のご参加が難しかった方に向けて、開催後の一定期間内にアーカイブ動画でご覧いただける方法の併用も、現在検討中です。
(2) 専門的な学びの機会を、活動充実のステップに
活動の質を高めるには、活動に関わる担い手の皆さんの学びや成長が欠かせません。がん関連の学会等への参加にかかる旅費交通費を補助し、専門性の向上を応援します。(1 団体あたり年間上限 10 万円)
(3) つながりから生まれる視野と連携
他団体とのつながりは、活動の継続や発展のヒントになります。助成団体同士の交流や、他分野との出会いの場など、ネットワークづくりを日本対がん協会がサポートします。
(4) 活動を支える広報支援、啓発ツールの活用
広報や啓発活動に役立つツールとして、日本対がん協会の SNS やメルマガでの情報発信支援や、日本対がん協会の啓発冊子(数量限定)も活用いただけます。

☆申請方法☆
・ 電子メールに、提出書類一式を添付し、下記宛先までお送りください。
・ メール件名には「がん患者支援活動助成」と「団体名」を記入してください。
※郵送での受付は行っておりません。
☆ 注意事項☆
・ お申込みは 1 団体につき 1 件までとします。
・ 原則、提出後の差し替え・再提出は受け付けません。内容をよくご確認の上ご提出ください。
・ 申請書は採否にかかわらずご返却いたしません。

※詳細については『公益財団法人日本対がん協会』ホームページ参照。

募集時期2025 年 9 月 5 日(金)~2025 年 11 月 4 日(火)正午 12:00 まで
リンク先https://www.gsclub.jp/grant-program